サブスクリプションURLとは、クライアントアプリが接続設定を取得するためのアドレスです。通常、アカウント固有の認証情報が含まれています。取得したURLを対応アプリに追加し、設定を更新して接続先を選べば利用できます。支払い用のリンクではなく、公開・共有してよいURLでもありません。漏えいした場合は、アプリを更新するだけでなく、古い認証情報を無効にする必要があります。
サブスクリプションURLと月額プランの違い
「サブスクリプション」には、ここでは2つの意味があります。プランの月額サブスクリプションは、料金やデータ通信量に関するルールです。一方、クライアントアプリのサブスクリプションは、接続設定を取得する方法を指します。アプリがこのURLにアクセスすると、サーバーのアドレスやポート、認証情報、接続に必要なパラメーターなどを取得します。返される項目やルールベースの振り分け設定の有無は、サービスが提供する形式によって異なります。
URLを使うと、接続先をまとめて管理でき、ひとつずつ手入力する手間を省けます。ただし、URLから残りの通信量がわかるわけではなく、プランのリセット時期が変わることもありません。VPNShortの月額プランの通信量は契約日を基準に毎月リセットされます。追加データパックは使い切るまで有効で、期限はありません。「サブスクリプションを更新」を実行しても、これらのルールは変わりません。
| 情報・操作 | 主な役割 | 注意点 |
|---|---|---|
| アカウントのパスワード | アカウント画面にログインしてサービスを管理する | パスワードを変更しても、古いサブスクリプションURLが無効になるとは限りません |
| サブスクリプションURL | クライアントアプリに接続設定を取得させる | 認証情報として管理し、公開の場に貼り付けないでください |
| サブスクリプションの更新 | 現在の設定を再取得する | 漏えいしたURLが無効になるわけではありません |
| サブスクリプション認証情報の再発行 | 接続設定の取得に使う認証情報を変更する | 古いURLが無効になったことを確認し、自分の端末の設定も更新してください |
取得場所とコピー前の確認事項
ブックマークから開くか、ドメインを確認した公式サイトにアクセスしてから、アカウント画面を開きます。サブスクリプション、設定、クライアント接続などの項目を探してください。実際のメニュー名は画面の表示に従います。VPNShortではメールアドレスなしで、ユーザー名とパスワードを使ってアカウントを作成できます。アカウントのパスワードとサブスクリプションURLは分けて管理してください。
アカウント画面に複数のクライアント形式が表示される場合は、利用するアプリを確認してから対応する形式をコピーします。「URL」と書かれているだけで適当に選ばないでください。同じ接続先でも設定の形式は異なることがあり、すべてのアプリが読み込めるとは限りません。クライアントアプリが必要な場合は、まずダウンロードページを確認し、各プラットフォームの手順はクイックスタートガイドを参照してください。
- ✅ 利用中のサービスのURLであることを確認し、見知らぬメッセージに記載されたリンクは使わないでください。
- ✅ アカウント画面のコピー機能を使い、末尾のパラメーターが欠けたり、不要な空白が入ったりしないようにしてください。
- ✅ クライアントアプリが対応する設定形式とプロトコルを確認してください。WebページのURLを設定用URLと取り違えないようにしましょう。
- ❌ URL全体を公開の形式チェックサイトや、信頼できないサブスクリプション変換サービスに入力しないでください。
各プラットフォームのクライアントアプリへの追加手順
クライアントアプリによってメニュー名は異なりますが、基本的な手順はほぼ同じです。「リモートサブスクリプション」と「ローカル設定」を区別しましょう。前者はURLから設定を再取得できますが、後者は追加時点の設定を保存しただけの場合があります。接続先をあとから更新する場合は、アプリのリモートサブスクリプション機能を利用してください。
- 設定を追加する。クライアントアプリの設定またはサブスクリプション管理画面を開き、URLから追加する項目を選びます。URL全体を貼り付け、見分けやすい名前を付けてください。
- 取得して確認する。ダウンロードまたは更新を実行し、接続先の一覧が表示され、解析エラーがないことを確認します。一覧が空の場合は、まず設定形式を確認してください。すぐにシステムのネットワーク設定を変更する必要はありません。
- 設定を有効にする。追加した設定を選択し、システムの案内に従ってネットワーク接続を許可します。クライアントアプリによっては、システムプロキシや仮想ネットワークインターフェースの有効化が必要です。詳しくはアプリの説明を確認してください。
- 接続を確認する。接続先を選んで接続し、実際に利用するサービスにアクセスします。アプリに「接続済み」と表示されても、接続状態を示すだけであり、目的のWebサイトにアクセスできることの確認にはなりません。
Windows、macOS、Linux
デスクトップ向けクライアントアプリでは、設定、システムプロキシ、仮想ネットワークインターフェースを個別に管理する場合があります。追加に成功してもブラウザーの通信が元のネットワークを通る場合は、システムプロキシが有効になっていないか、アプリがシステムプロキシを参照していない可能性があります。Linuxでは、デスクトップ環境、ターミナルのプログラム、バックグラウンドサービスでプロキシ設定が別々の場合もあります。タスクトレイのアイコンだけで判断せず、利用するプログラムごとに確認してください。
Android、iOS
モバイル端末では通常、VPN接続の設定にシステムの許可が必要です。ほかのネットワークツールが接続機能を使用中の場合は、競合がないか確認してから利用するクライアントアプリを有効にしてください。ブラウザーからアプリを起動して設定を追加する際は、目的のアプリが開いていることを確認します。起動しない場合は何度も操作せず、クライアントアプリに戻ってURLを手動で貼り付けてください。クリップボードを使う操作が終わったら、共有クリップボードにURLが残らないようにしましょう。
設定形式と接続プロトコルは別のものです。Shadowsocks、VMess、Trojan、VLESSなどは接続方式を表しますが、クライアントアプリ側も設定で使用されている転送方式やパラメーターに対応している必要があります。ここでは、VPNShortが特定のプロトコルを提供しているとは断定しません。対応状況はアカウント画面とクライアントアプリの説明で確認してください。
更新のタイミングとよくある失敗
サブスクリプションを更新する頻度に、すべての人に当てはまる決まりはありません。初回追加後、サービスから設定変更のお知らせがあったとき、接続先の一覧が古くなったときなどに、手動で更新するとよいでしょう。クライアントアプリに自動更新機能がある場合は、必要に応じて有効にしてください。普段の接続に問題がなければ、接続を維持するために何度も更新する必要はありません。更新しても通信速度が直接上がるわけではありません。
更新に失敗した場合は、「内容を取得できない」のか「取得した内容を読み込めない」のかを切り分けます。ネットワークエラーは取得処理に、解析エラーは形式の非互換や、ログイン画面・エラーページが返されたことなどに原因がある可能性があります。認証情報を含むURLを公開のトラブル相談に貼らないでください。動作確認のために、信頼できない変換サービスを次々と試すのも避けましょう。
- 接続またはドメインの解決に失敗する:端末のネットワーク、システム時刻、クライアントアプリの更新経路を確認します。アプリによっては、現在のプロキシ経由でサブスクリプションを取得できます。その設定が必要かどうかは、エラー内容を見て判断してください。
- 認証エラーまたはリンク切れと表示される:アカウント画面に戻ってサービスの状態を確認し、現在のURLをコピーし直してください。認証情報を再発行した場合は、クライアントアプリに保存されている古いURLを新しいものに置き換えます。
- 設定の解析に失敗する:形式とクライアントアプリのバージョンを確認してください。現在使えている設定をすぐに上書きせず、新しい設定を追加して確認すると、問題が起きたときに元の状態へ戻しやすくなります。
- 更新は成功したがアクセスできない:接続先の選択、振り分けルール、DNS、目的のサービスの状態も確認してください。原因をすべてサブスクリプションの失効と決めつけないようにしましょう。
サポートチケットを送る際は、OS、クライアントアプリ名、エラーメッセージ、発生した状況に加え、取得・解析・接続のどの段階で問題が起きたかを記載してください。ログに含まれるサブスクリプションURL、認証情報、個人用のパスをあらかじめ削除します。設定全体を公開する必要はありません。アカウント画面からチケットを送信して相談できます。
接続先、振り分け、DNSの違い
サブスクリプションで取得できるのは接続設定であり、すべての通信が同じ経路を通るとは限りません。ルールモードでは通常、ドメインやアドレスなどの条件に基づいて、直接接続するかプロキシを利用するかが決まります。設定一式にはルールが含まれる場合がありますが、接続先だけのサブスクリプションには含まれないこともあります。追加後は、現在有効なモードと設定の提供元を確認してください。手元に以前からあるルールを、サービスが新たに提供したものと誤認しないようにしましょう。
DNSはドメイン名をIPアドレスなどに変換する仕組みです。プロキシ経由にしたいドメインの名前解決が、想定と異なるローカルのDNSリゾルバーで行われると、DNS漏えいが起きる可能性があります。クライアントアプリのDNS設定と実際の通信経路をあわせて確認してください。「接続済み」という表示や外部から見えるIPアドレスの変化だけでは、名前解決も想定どおりだとは判断できません。確認時は、ブラウザー独自の暗号化DNSとシステムDNSも区別しましょう。
IEPL専線、中継、直接接続は、通信経路や接続方法を表すもので、サブスクリプションファイルの形式ではありません。URLの見た目だけで接続方式を判断することはできず、「追加に成功した」からといって目的のサービスが必ず使えるわけでもありません。地域や接続先の情報は接続先一覧で確認し、目的のサービスにアクセスできるかは実際に試してください。
漏えい時の対処と古いURLの無効化
URL全体を公開リポジトリ、チャットグループ、信頼できないWebサイトなどに掲載してしまった場合は、異常が起きるか待つのではなく、認証情報が漏えいしたものとして対応してください。第三者が取得済みの情報を保存している可能性があります。投稿を削除すれば今後の拡散は抑えられますが、すでにコピーされた情報は取り消せません。
- 拡散を止める。管理できる場所からURL、QRコード、設定ファイルを削除します。コードリポジトリに含まれていた場合は、最新のファイルを変更するだけでなく、履歴も対処してください。
- 古い認証情報を無効にする。アカウント画面で、サブスクリプションの再発行または無効化に関する機能を探します。明確な操作項目がない場合は、チケットで対応方法を確認し、結果を推測して操作しないでください。
- 自分の端末の設定を入れ替える。新しいURLを取得したら、自分が使う各端末で古いURLを置き換えて更新し、新しい設定が使われていることを確認します。
- 影響範囲を確認する。古いURLが無効になったか確認してください。接続先の認証情報も漏えいした場合は、それらも更新する必要があるか問い合わせましょう。URLが変わったことだけで、リスクが解消したとは判断できません。
ログインパスワードを変更しただけでは、サブスクリプショントークンが無効にならない場合があります。接続設定を取得するURLを再発行しても、ダウンロード済みの接続先認証情報がすぐに無効になるとは限りません。サービスの認証情報の設計によって異なります。対応完了と判断するには、何を無効にしたのか、古い認証情報がまだ使えるのかを把握する必要があります。新しいURLが表示されたというだけでは不十分です。
日頃の管理と操作のまとめ
URLは信頼できるパスワード管理ツールやクライアントアプリの設定内に保管し、通常のブックマークのように共有しないでください。端末を変更する際は、自分の端末にのみ設定を移します。古い端末を使わなくする前に、サブスクリプション情報やエクスポートしたファイルを削除してください。スクリーンショットで相談する場合は、アカウント情報だけでなく、アドレスバー、QRコード、ログ本文にも機密情報が含まれていないか確認しましょう。
操作のまとめ:まずアカウント画面から、クライアントアプリに対応する形式のサブスクリプションを取得し、追加・更新して実際のアクセスを確認します。接続先一覧が古い場合は「更新」、認証情報が漏えいした場合は「無効化または再発行」を行い、古い認証情報が使えなくなったことを確認してください。2つの操作は解決する問題が異なり、相互に代用できません。
接続できない場合は、引き続きトラブルシューティングガイドを参照し、設定の取得、クライアントアプリの設定、目的のサービスへのアクセスをそれぞれ確認してください。使えている設定を残し、一度に変更する項目をひとつに絞ると、アプリの再インストール、ルールの切り替え、DNSの変更を同時に行うより原因を特定しやすくなります。